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自立型姿勢
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「思い」の7段階
MENU 目次 1章 「思い」と経営 2章 「思い」の特徴 3章「思い」のコントロール
1章「思い」と経営
  • 事業の成否を分ける「思い」
  • 顧客は自分と同じ「思い」になる
  • 今の自分は過去の自分の「思い」の結果
  • 「思い」を持たなかったことが問題化する
  • 期待から、自発的行動へ
  • 「思い」は無限のエネルギーをもたらす
  • 活躍する起業家の条件を一言でまとめると、自分の置かれた環境から逃げずに、今、できることから前向きに取り組んできたことといえるだろう。さらに、どうしてそれができたかといえば、それは強い「思い」を持って生きてきたからというほかないのではないか。
    もし私たちの人生が環境によって左右されるものであるとするならば、それほど面白味のない人生はないだろう。それでは貧しい家に生まれれば一生貧しいだけ、不況になれば会社もダメになるだけになってしまう。しかし私たちは「思い」という、環境すらコントロールしてしまう力を持っている。つまり、自分の人生をどのような「思い」を持つかによって自由にコントロールすることができるのである。

    事業の成否を分ける「思い」

    事業において最も大切なのは、「人」であって会社や組織ではない。なぜなら会社や組織をよくするも悪くするも「人」が決めるのであり、会社や組織といったものは「人」が社会活動を営むうえで便宜上つくった仮の存在にすぎないからだ。

    ではさらに、人がいさえすればいいかというとそうでもない。そこにどのような「思い」を持った人がいるのかということが重要になる。人は勝手に動くものではなく、「思い」によって動くものだからだ。弱い「思い」しかななければちょっとした障害にぶつかっただけで、その行動は止まってしまうかもしれないが、強い「思い」を持って臨めばどんなに大きな障壁だって乗り越えていくことはできる。

    障害があることが問題ではないのだ。何をしたって、それこそじっとしていたって病気やけが、災害といった障害は自分の身に降りかかってくる。大切なことは、そういう障害に対して、自分はどんな「思い」を持って臨むかということである。障害の大きさに対してどれだけ強い「思い」を持ったかで、それを乗り越えられるかどうかが決まる。最も強い「思い」を持つことができれば、乗り越えることができない障害など私たちにはありえない。

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    顧客は自分と同じ「思い」になる

    ある店に食事に行ったとする。そこでは店員がさも面倒くさそうに私たちに対応し、つまらなさそうに仕事をしている。表情だけでなく行動からも、それが瞬時に読み取れる。そんな店で私たちは楽しく食事をとることができるだろうか。
    またある店では、私たちをさも待っていたかのようにうれしそうに出迎えてくれ、応対もとても親切でそれでいて出しゃばるところがない。私たちの要望に対してもすぐに行動で応えてくれる。笑顔に満ちた表情を絶やさず、仕事そのものを楽しんでいる様子がわかる。そんな店だったら、私たちもきっと楽しく食事をとることができるだろう。

    私たちがどのような「思い」でいるかは他人に伝播し、他人も同じ「思い」にしてしまう。相手は自分と同じ「思い」を持つのである。
    同じように社員は上司と同じ「思い」を持つ。上司が部下のことを仕事ができない奴だと思っていれば、部下もまた上司のことを自分勝手な考えを押しつけてばかりいる仕事ができない上司だと思うようになる。そしてお互いが仕事に精力を注がなくなり、二人の生産性はどんどん低下していく。一方、上司が部下を信頼し、部下の失敗は自分に責任があると思えば、部下もまた上司を信頼し、自分の失敗は自分に責任があると思うようになる。

    部下の育成は上司がどのような「思い」を持って接するかによって決まるのであり、部下に大して何をどのように伝え、管理していくかということは重要ではない。たとえ相手がこちらの意図どおりに行動しているからといって、部下の指導がうまくいったと思うのは錯覚にすぎない。ピンチになると突然手のひらを返したように、自分は無関係であると言ってくるかもしれない。これまで言いなりになっていた部下が突然自分に反旗を翻して、自分を窮地に追い込むかもしれない。過去の成長企業の中でも、役員会で社長辞任の決議事項が出され、思いも寄らず退陣に追い込まれた経営者は何人もいる。

    大切なことは相手がどのような行動をしているかではなく、自分がどのような「思い」を持って行動しているかということなのだ。
    そしてまた商品も自分の「思い」のレベルと同等のものができる。商品開発に関わる人の「思い」が、その商品の善し悪しを決めてしまうのである。いい加減な気持ちでつくったものは、どんなに見た目がよいものであったとしてもそれをつくったときの気持ちが相手に伝わってしまい、顧客に受け入れられることはないだろう。商品を手にして相手が感動するのは、つくり手がその何倍もの「思い」を持ってつくったときだけだ。顧客は商品を通してつくり手と同じ気持ちになるのである。

    その意味で、何をつくれば売れるか、という考えでは売れる商品はいつまでたっても決してつくれない。ヒット商品の開発者たちに共通するのは、その本心では自分がつくったものがヒットして当たり前と思っていること。謙遜して言うこともあるが、心の中には商品が売れたのは偶然ではなく強烈な「思い」を持ってつくったからだという自信があるものだ。

    ものづくりをするときに大切なことは、まずどれだけ真剣な「思い」を持ってその企画・開発に取り組むかということにほかならない。
    あらゆる仕事は「思い」を持って取り組まれなければ成果を得ることはできない。メーカーでもサービス業でも管理業でも、その仕事が顧客に受け入れらるかどうかは、関わる人々がどのような気持ちで仕事に臨んでいるかによって決まるものだからだ。

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    今の自分は過去の自分の「思い」の結果

    「うまくいくと思っていたのに」「やればできると思っていたのに」と、結果がそうではないことを嘆く人がよくいる。しかし、そのための努力をどれだけしてきたかを考えてみよう。途中で気を抜いていたことがなかったか、目の前に欲望に流されたことはなかったか、本気で取り組んでいたかを考えれば、なぜうまくいかなかったのかを理解することはできるのではないか。要は「思い」が足りなかったから、はじめに考えていたような結果を得ることができなかったのではないだろうか。

    「こんなはずじゃなかった」と言う人がいるが、それはありえない。「こんなはず」にしてきたからこそ、「こんなはず」になったのである。
    しかし、予想外の結果になってしまったことを嘆く必要はまったくない。いつからでも新たな「思い」を持つことによって、私たちはこれからの人生をどのようにでも変えることができるのだから。

    ほとんどの起業家は社会的に恵まれた環境から成功してきたわけではない。強い「思い」を持って事業を取り組んできたからこそ、厳しい環境をも乗り越えてきたのである。

    今の自分は、過去にどのような「思い」を持って生きてきたかの結果であると同時に、今からどのような「思い」を持つかによって、自分が将来どのようになるのかを決めているのだ。

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    「思い」を持たなかったことが問題化する

    成長し続けてきた企業が、ある出来事をキッカケにして一気に崩壊してしまうことがある。製品の欠陥による売上減少、新商品開発の遅れ、社員の裏切り、顧客からの不買運動、強力な競合企業の登場など、企業活動を営むうえではこのようなことは当たり前のように起きている。企業の努力に関係なく起こるものもあるが、こういった問題のほとんどは企業の内部的問題として考える必要がある。

    企業は成長しているときに降りかかる問題に対して、関心が薄くなってしまう傾向がある。売上が伸びている企業に対しては、金融機関も優遇するし、社会的にも評価が高くなる。成長している企業はよい企業であるという社会認識は、経営者に慢心を起こさせるキッカケとなってしまう。それまで強い「思い」を持ってさまざまな困難を乗り越えてきた経営者がどこかで安心し、それまでの「思い」を失ってしまう。そうすると問題を問題として感じなくなってしまう。問題があっても企業は成長しているのだから、意識の中では問題はないということになってしまう。

    企業は成長しているときに次々と問題を蓄積しているといえる。それが次第に大きくなり、いつの間にか企業の存在そのものを揺るがすほどの問題となるときが必ずくるのである。

    「思い」が弱くなると、問題は相対的に大きくなっていく。「思い」を持たなかったところから問題が大きくなり、いずれは企業そのものを崩壊させてしまうことになるだろう。社員が会社を裏切るのは、社員に対する「思い」を持たなかったからであり、新規事業がうまくいかなかったのは、新規事業に対する「思い」が足りなかったからである。もっと広い意味でいえば、企業社会全体が地球に対する「思い」を持たなかったことが地球環境問題を起こした原因だ。もちろんいくらでもほかの理由、原因をあげることはできるだろう。しかしそれらをあげたところで、それらに対処しうる「思い」を持って行動しなかったことが真の原因であることに変わりはない。
    「思い」は常に強く持ち続ける必要がある。特にうまくいっているときには、これはとても難しいことである。気を許すとすぐに安心感が「思い」を弱めてしまう。

    うまくいっているとき、そのときほど私たちは試されているのである。

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    期待から、自発的行動へ

    「思い」の特徴の一つに、強い「思い」は自分から行動を始めるようになる一方で、弱い「思い」は他人の行動に期待することがあげられる。

    事業を成功させたいと思いながら金融機関が資金を貸してくれないという場合、「思い」が足りなければ、事業がうまくいかない理由を金融機関の責任にしてしまうだろうが、強い「思い」を持っていれば、何度でも金融機関に足を運んでありとあらゆる手を尽くし、必要な資金を調達してしまうだろう。大きな家に住みたいと思いながら、自分の働いている会社の業績が悪く給与も安くてダメだと言って、毎日イヤイヤで仕事をやっているのでは、いつまでたっても大きな家に住むことなどできない。本気でそう思えば、仕事のうえでもどんどん成果を出して自分から企業を成長させ、高い給与を得るべく努力するようになるだろう。

    私たちの行動は私たちがどのような「思い」を持つかによって決まってしまう。強い「思い」を持つことによって、その行動をいっぺんに積極的なものに変えることもできる。その気になればいつからでも、期待して待っているだけの状態から、自発的に行動し自らの力で目標を達成できるようになるのである。

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    「思い」は無限のエネルギーをもたらす

    面白いことに同じように仕事をしていても、すぐに疲れたと口にする人もいるが、まったく疲れた素振りも見せずがんばり続けられる人もいる。さらに疲れたと簡単に言う人ほど仕事の生産性は低いが、疲れた素振りも見せない人の仕事の生産性は高い。
    強い「思い」を持った人ほど疲れない。人間は肉体的に疲れることはあっても、精神的に疲れることはない。仕事はやればやるほど疲れるものと決めつけている人がいるが、本当は「思い」を持って仕事をしていないだけのことである。働くから疲れるのではなく、「思い」を持って働かないから疲れるのだ。

    休みがないと仕事を続けられないと言う人が長い休みをとればとるほど、仕事に戻ると今度は休みボケだと言って、また仕事に精を出そうとしない。確かに私たち人間はまったく休みなしで仕事を続けることはできないかもしれない。しかし、休むのは体力を蓄え、集中力を高めるためであって、楽をしたくて休むのでは意味がない。

    「思い」の強さに従って、私たちは活動エネルギーを増やすことができる。強い「思い」は膨大な活動エネルギーを生み出す。人間と機械の最大の違いはこの活動エネルギーにある。機械はどのように高性能な機械であっても、与えられたエネルギーに従って活動するのに対し、人間は自ら「思い」を持つことによってその活動エネルギーを自由に増やしたり、減らしたりすることができるわけだ。積極的に行動したり、消極的な行動になったりするのは、人がそのときどきどのような「思い」を持っているかによって決まるものなのである。

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