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NO.12 |
・私は表現力がなくて、いつも損をしています。
・自分の考えていることをうまく伝えることができません。どうしたらうまく伝えられるようになりますか。 |
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相手に何かを伝えたり表現したりする時に、最も大切なことはどのように伝えるかではなく、どのような気持ちで伝えるかです。
私達はうまく伝えようとするほど緊張してしまって、うまく伝えることができなくなってしまいます。「失敗したくない、失敗してはならない」という気持ちがかえって、自分を臆病にしてしまいます。「うまく伝えられなくてもかまわない、失敗してもかまわない、だけど一生懸命に伝えよう」という気持ちが大切です。なぜなら人と人との関係においては、話の内容よりもその時の気持ちが相手に強く伝わってしまうからです。例えば、お客様に「ありがとうございます。」と一言伝えようとしても、言わないと怒られるから仕方なく言うのと、自分の家族の命を救ってくださった人に心の底から感謝の気持ちを表現するつもりで言うのとでは、全く相手に伝わる印象は違うものになります。もちろん、「ありがとうございます。」と言うことは、どんな時でもとても大切なことであり、表現すること自体すばらしいことです。しかし、どのような気持ちで表現するかによって、その結果は大きな違いとなってしまいます。優れた営業マンが電話でお客様とお話する時は、その場で席を立ち、謝る時には電話を持ったまま深々と頭を下げます。それは、たとえ電話であったとしても、こちらが何をしているのかわかってしまうことがあるからなんですね。立って話しているのか、座って話しているのか、それとも寝そべりながら話しているのか、相手にはだいたいわかってしまいます。家で寝ている時に知人から電話があり、寝ていたことを知られないように元気なふりをして、電話に出たとしても「今、寝ていましたか?」と相手に気づかれてしまった経験をしたことのある人は少なくないと思います。うまく伝えるよりも、一生懸命に伝える。これこそが、最もうまく伝えることができる方法なのです。 |
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