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相互支援組織の作り方
第18回
夢しか実現しない ―組織の変革は自分自身の意識変革である
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■すべては一人に始まる ―自分が変わると世界が変わる

 「とは言っても、自分だけやる気になってがんばったところで、うちの会社には一万人もの社員がいるんだから、みんながやる気にならなければ何も変わらないじゃないですか」
  「では、どうすればみんながやる気になるんでしょうか?」
  「うちの会社の場合は、まずトップの意識を変えることだろうね。トップが変わらなければ何も変わらないよ」
  「実は先日、社長にお会いしたんです。こうおっしゃっていました。たとえ社員が1万人いても100万人いても、まずは自分から始めなければ何も始まらない。このことは、たとえ自分が社長ではなく新入社員であっても同じことだね、と」
  「そうですか・・・・・。社長も少しはわかってきたのかな?」
  「わかっていないのは誰なんでしょうか?」
  理想の企業をつくるためには、まずは自分から決意をして見本となって行動することである。自分の意識を変えると自分の行動が変わり、行動が変わると成果が変わる。さらに他人に伝播して他人との意識と行動を変えることになる。その結果、組織は変わり、世界も変わる。
  他人が変わらなければどうしようもないと言う人が多い。しかし、他人の意識を変えるためには、まず自分を変えることである。まずは自分がビジョンを明確に持って見本となって行動することだ。
  一万人の企業であったとしても、一億人の国家であったとしても、変革はすべて一人から始まる。つまり組織の変革とは自分を変革することにほかならないのである。
  “誰もやらないからこそ、まずは私がやる”
  “みんながやるかどうかは、まずは私がどれほど見本になれるかどうかにかかっている”
  すべては自分が決めているのだ。未来はできるかできないかではなく、自分がどうしたいかで決まるものなのだから。
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■すべてはわずかな差である −わずかな意識の差が大きな数字の差になる

ゴルフをやったことのある人ならばわかっていただけると思うが、スコアは意識を少し
変えるだけで10以上も違ってしまうことがある。そしてこの差は、プロゴルフの世界では賞金に換算すると10倍以上の差になる。プロゴルフの選手は4日間で300回近く球を打ち、トップと二位とでは一打の差であっても、その賞金額は二位の選手は一位の選手の半分以下である。国際的な大きな試合ともなれば、わずか一打で1,000万円以上も違うことだってある。

  実はどのような業界においても、一位と二位の差異はほとんどないものだ。にもかかわらず、その評価や成果・報酬はまったく違ったものになってしまう。

他社よりも一日早く商品の発表をしただけで、マーケットリーダーになることができる。商品でもデザインや色、機能などのわずかな差によって売上に大きな差が出る。営業の世界でも売上ナンバーワンの営業マンとまったく売れない営業マンとの差は一日の電話の本数では一本しか違わないと言われる。対応が良いと言われる会社と一般の会社の顧客対応のスピードの差は一件につきわずか五秒にすぎないとさえ言われる。

  世の中にはわずかな差が大きな数字の差となるという法則がある。
とすれば、会社を変える、世の中を変えるというのはそんなに難しいことではないことになる。すべてがわずかな差から始まる以上、自分の意識を少し変えるだけでいいのだ。それだけで、その結果は計り知れないものとなる。
  「難しい」「できそうにない」と感じるのは、過去にやったことがないだけのことである。私たちにとってできるかできないかの可能性の判断基準となるのが自分自身の体験だからだ。しかし、体験は積み上げることができる。新たな体験を積み上げることによって、私たちは自分の可能性を無限に広げることだってできるのだ。
「とにかくやってみよう」と“少し”思うだけでいい。一日一回思うだけでいい。それだけですべてが大きく変わることに後で気づくだろう。
  会社が変わらないのは、自分の意識が変わっていないからである。それ以外の理由は言い訳である。
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■今日一日を精一杯生きる −最高の人生とは充実した一日を29,200回送ること

人生とは今日一日をどう生きるのかで決まる。素晴らしい人生を送るためには、今日という一日が素晴らしいものでなければならない。一日一日、一瞬一瞬をどう生きるかで自分の人生は大きく変わっていく。いまこの時に人生最高の笑顔でお客様を迎える。お辞儀は、自分の子供の命を救ってくれた人に対してするように。出会いは、自分の人生を変えてくれる人とやっと出会えたときのように。電話は、20年ぶりに連絡をした昔の親友にするように。手紙は初めて書くラブレターのように。
  私たちは誰でも生きがいのある人生を送りたいと思っている。そして、生きがいのある人生とは、今日一日を充実感のある一日にすることである。さらに最高の人生とは充実した一日を29,200回(人生80年として)送ることだ。
  生きがいや充実感は一生懸命に何かやることによってしか得ることはできない。明確な目的を持って、今できることから全力を尽くすのである。そして全力を尽くすためにはわずかなことにも手を抜かない。いや、それ以上にわずかなことにこだわり徹底することである。
  さらに、最も大きな感動は、自分が努力をしたことで他人を感動させることによって得ることができる。つまり他人や社会に貢献し、尽くすことは、単にビジネスを成功させる以上に、自分の人生を有意義なものにすることができるのだ。
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■顧客に感動を与える最高の商品 −自分の生き方で感動させる

私が起業家大学を始めようとしていたとき、どうしたら本当に起業家を育成することが
できるのか悩んでいた。単に知識やノウハウを提供したとして本当に起業家が育成できるのだろうか。頭のいい人が事業を成功させられるとも限らないし、お金がある人が事業を成功させられるとも限らない。そんな時、ある飲食店を経営しているおかみさんと出会った。そのおかみさんは初対面であったにもかかわらず私にこう言った。
  「あなたには起業家を育成することなんてできないわよ!」
  私は自分が悩んでいることを鋭く突かれたような気がして動転した。
  「どうしてですか?」
  「だって、あなたは人に教えようとしているもの。自分のことを何様だと思っているの!」
  その時、私は根本的な解答をこの人は知っているのではないかと直感した。
  「本気でそんなことやろうとしているの。本気なら私の目を見てそう言いなさい!」
  もうその時は、後に引き下がれないような気がしたので、おかみさんの目をにらみ返すようにして言った。
  「本気です。すべてを捨てる覚悟くらいできています」
  「ほほほ、そこまでムキにならなくてもいいわよ。今から私が言うことをよく考えてみなさいね」
  「はい!」
  おかみさんは他の誰にも聞こえないような小さな声で言った。
  「教えるのではなく、・・・見せるのよ」
  この一言を聞いたとたん、それまでの私のすべての迷いは消し飛んでいった。そうだ!教えることはできないけれども、自分がどのように生きようとしているのかを“見せる”ことはできる。自分自身が夢を持ってチャレンジしている姿を“見せる”ことが最高の教育なんだ。
  起業家大学は自分の生き方を“見せる”場としてスタートすることにした。

  企業が顧客に与えることができる最高の商品とは「働く人々の姿」である。
  一流のプロスポーツ選手はその強さで顧客を感動させるが、超一流の選手はその生き方で世界中の人々を感動させる。
  どんなに設備が整っていたとしても、どんなに良い商品であったとしても、働く人々がどういう気持ちで働いているかによって、顧客の評価はまったく違ったものにある。
  私の知人のある起業家が「会社が成長するにつれてクレームがなくなっていった」と言う。トラブルが起こるとお客様が謝ってくださると言うのだ。納品した商品が間違っていたというような場合でもお客様が「きちんと伝えなかったこっちが悪いんだよ。気にしなくてもいいよ」と言ってくださる。顧客に尽くすことをポリシーとしているこの会社では、他社の最低五倍はお客様に尽くす。
  あるお客様からこう言われたという。
  「毎日でも納品に来てほしいんだ。働いている姿をうちの社員に見せたいから」
  一流とは、最先端の設備でも立派な建物でもない。それは、働く人々の姿勢のことである。
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■うまくいかないことを楽しむ −うまくいかないからやめられない

愛媛県の起業家セミナーでお会いした松木健さんは、独立後自分で描くネクタイのキッ
トを売り出した。キットの中身は、無地のネクタイ3本、12種類の染料、2本の筆、パレット、見本の写真やデザインサンプルの入った作成マニュアルなどである。自分だけのオリジナルネクタイが自由につくれるという新商品だ。しかしこの商品がなかなか思ったようには売れない。私も幾つかアイデアを提供してはみたが、なかなか突破口を見出せないでいた。そんなある日、松木さんから一通のお手紙をいただいた。
  そこに書いてあったことは、要約すると以下のような内容である。
  「福島さん、まだまだこの事業はうまくいってほしくないと思うようになりました。なぜなら、この商品にはまだ私の魂が入っていないからです。つまり、改善したいことがたくさんあって今の状態でうまくいったのでは納得がいかないのです。それともう一つ、今の状態をもっと楽しみたいのです。そして楽しむ方法まで見つかりました。毎日うまくいかないことをインターネットで公開しようと思っているんです。何をやっても、うまくいかない。でもチャレンジし続けている。このことをみんなに伝えることで、なぜか自分がやる気になるんです。」
  この手紙を読んで私は、松木さんはなんと強い起業家精神を持った人だろうと思った。この“うまくいかない日記”は、きっと多くの起業家に勇気を与えるだろう。そして、うまくいかなければいかないほど、勇気を与えられる人の数は増えるに違いない。“ここまでやってもうまくいかないことをやり続けている人がいる。自分も負けないようにがんばろう。”こう思う人は少なくないはずだ。そうなればどこかの出版社が目をつけて書籍となり、より多くの人に感動を与えることになる可能性だって出てくる。この最後までうまくいかないことばかり書かれた本はけっこう売れるかもしれない。
  もちろん、うまくいかないことをやり続けることは、いつかうまくいくことを保証されたことと同じである。松木さんは間違いなく大きな成果に向かって歩み続けている。しかし、それを得たときでも、きっと彼はこう言っているだろう。
  「まだまだ、うまくいっていません。」と。
  うまくいかないことの楽しみを知ってしまった人ほど強い人はいない。
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■夢の七か条 −夢しか実現しない

「夢はありますか?」
と聞くと、多くの社会人が困惑する。もちろん、
  「あります」
と答える人もいる。
  「その夢を実現するためにすべてを捨てられますか?」
と聞くと、夢があると言ったほとんどの人から、
  「それはできません」
と答えが返ってくる。そこで、
  「それでは夢は実現しませんよ」
と言うと、
  「だって夢ですから」
という答えが返ってくる。
  夢は実現させるためのものである。いや正確に言えば夢の実現に向けて全力を尽くして努力することを自己実現というのだ。夢がなければすべてが場当たり的で、人生はただ流されるだけのむなしいものになってしまう。夢のない企業は常に時代の流れに翻弄されて、次々と起こる事態に対処するだけで精一杯になる。一方、夢のある企業は自ら道を切り開くことによって新たな時代の流れを作り出す。
  夢は私たちに生きていることの価値、素晴らしさを教えてくれる。
  以下、夢の条件についてまとめてみよう。

第一条  大きいこと、すごいことだけが「夢」ではない。身近でささいなことにも「夢」 
がある。
第二条 とにかくベターで一つ決める。もっと納得いくものが見つかるまでは、それを
「夢」にする。
第三条  自分一人だけが満足できるものは夢ではない。周りの人や社会に役立つことが「夢」になる。
第四条  金もうけは「夢」にならない。その金を何によって得たか、何に使うかが夢になる。
第五条  “人を幸せにする”“もっと満足を与える”など抽象的なものは「夢」ではない。具体的なものであってこそ「夢」になる。
第六条  「夢」とはどんな困難を乗り越えても達成したいものであること。
第七条  「夢」は行動してこそ「夢」。行動の伴わないものは「幻」である。

 本連載の最後は、私の好きな一言で締めくくることにしたい。
「夢しか実現しない」
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